最初に、既存のスレート屋根へポリウレアを吹き付けます。屋根の表面にできる塗膜が、ひび割れや雨水、外部からの衝撃に対して基材を保護します。
遮熱を担うのは、ポリウレアの上に施工するアルミ箔の遮熱シートです。太陽から受ける輻射熱を屋根面で反射し、建物内へ入る熱を減らします。補強・防水はポリウレア、遮熱は遮熱シートと、役割を分けて考えると分かりやすい工法です。

経年劣化した工場・倉庫のスレート屋根に、ポリウレアと遮熱シートを施工する工法です。既存屋根を撤去せず、補強・防水・遮熱をまとめて行います。

最初に、既存のスレート屋根へポリウレアを吹き付けます。屋根の表面にできる塗膜が、ひび割れや雨水、外部からの衝撃に対して基材を保護します。
遮熱を担うのは、ポリウレアの上に施工するアルミ箔の遮熱シートです。太陽から受ける輻射熱を屋根面で反射し、建物内へ入る熱を減らします。補強・防水はポリウレア、遮熱は遮熱シートと、役割を分けて考えると分かりやすい工法です。
ポリウレアは、イソシアネートとアミンの化学反応によって形成される樹脂です。無溶剤でVOC(揮発性有機化合物)を含まず、化学プラントや貯水槽などのライニング材にも使われています。
ポリウレアは米国で開発され、政府機関や軍事施設でも採用されてきた素材です。桂アイディールが使用するのは、この中でも「純ポリウレア(ピュアポリウレア)」と呼ばれるタイプです。
ポリウレタンとの違いとして、ポリウレアは加水分解しにくく、屋外でも劣化が進みにくいです。これが「長寿命」といわれる理由で、硬化工法の耐用年数は15〜20年が目安です。
ポリウレアは、強度を保ちながら柔軟性と伸縮性をあわせ持つ樹脂です。下地にひび割れや振動が生じても、その動きにあわせて塗膜が変形するため、硬いライニング材では追従しにくいコンクリートのクラックにも使われています。
コンクリート・金属・木材・プラスチックなど、多くの下地に施工できる材料です(フッ素加工された面など、一部を除く)。スレート屋根では、経年劣化した屋根材の表面を塗膜で覆い、基材の破損を抑えます。
ポリウレアは、A液とB液を専用の機械(リアクター)で衝突混合しながらスプレーで吹き付け、塗膜をつくります。温度が5℃以上であれば、吹き付けから5〜20秒程度で硬化します。
施工機材は3tトラックなどに積んで現場へ持ち込めるため、工場や倉庫の屋根でも設備を持ち込んで施工できます。1日あたりの施工量は数百㎡です。施工後は数時間で歩行でき、条件によっては数時間で施工できます。
塗膜の硬化を待たずに次の作業へ移れるため、工場を操業したまま施工できます。工期は施工面積によって変わるため、工程は現地調査後に決定します。
工場や倉庫では、日射を受けて熱くなった屋根からの輻射熱が、室内温度を押し上げます。硬化工法で使う遮熱シートは、この輻射熱をカットして室内への熱の伝わりを抑えます。
輻射熱を90%カットするのは、NK工法の遮熱シートの性能です。ポリウレア自体の遮熱性能ではありません。屋根以外の暑さ対策は暑さ対策のページで紹介しています。
液状のポリウレアを吹き付けると、屋根材の表面や重なり部分を連続して覆う塗膜ができます。シートや板材のような継ぎ目が生じないため、施工面を一体の防水層として仕上げられます。
雨漏りの原因が屋根以外にある場合や、下地まで損傷している場合は、吹き付けだけでは対応できません。現地調査では、浸入箇所と下地の状態も確認します。
ポリウレアには耐候性があり、紫外線や屋外環境にさらされても劣化が進みにくいです。雨、熱、摩耗、衝撃にさらされる屋根の表面を覆い、スレートの劣化を抑える使い方です。施工後の耐用年数は15〜20年が目安です。
同じ塗膜系の材料でも、ポリウレアはポリウレタンやエポキシと性質が異なります。
|
特性 |
ポリウレア |
ポリウレタン |
エポキシ |
|---|---|---|---|
|
施工から仕上がりまで |
1日 |
2〜4日 |
6〜8日 |
|
施工可能な環境温度 |
−35〜60℃ |
−6〜45℃ |
10℃超 |
|
コンクリートへの密着性 |
大変強い |
弱い |
大変強い |
|
メンテナンス |
不要 |
4〜7年ごとに再施工 |
クラック発生時に補修 |
|
柔軟性 |
高い |
高い |
無し |
|
VOC |
無し |
高い |
低い |
|
(施工中の)硬化時の臭気 |
ほぼ無し(多少のアミン臭) |
有り |
有り |
|
オイル耐性 |
高い |
高い |
中程度 |
|
UV(紫外線)保護 |
有り |
中程度 |
無し |
|
屋外利用 |
可 |
可 |
不可 |
|
加水分解(寿命への影響) |
無し |
有り |
無し |
|
装飾性(着色) |
可 |
不可 |
可 |
この表は材料一般の比較です。
KATSURA IDEAL
ポリウレアの特性として次の点が挙げられます。
ポリウレアは、性質に応じて幅広い設備・構造物に使われています。
用途ごとにポリウレアの異なる性質が使われています。本ページで扱う硬化工法で主に活かすのは、柔軟性・防水性・耐候性です。


劣化が進んだ屋根では、屋根材、下地、ひび割れ、雨漏りの状態を調べたうえで工法を選びます
|
工法 |
対象と施工方法 |
既存屋根の扱い |
|---|---|---|
|
硬化工法 |
スレート屋根にポリウレアと遮熱シートを施工する |
原則として撤去しない |
|
遮熱シートNK工法 |
屋根面・壁面・屋根裏などに遮熱シートを施工する |
施工箇所に応じて判断 |
硬化工法は、補強・防水・遮熱を同じ屋根改修で扱う点が特徴です。遮熱を主な目的とする場合は遮熱シートNK工法、屋根材の損傷が大きい場合は現地調査を行い、適切な工法を判断します。
工期と費用は、屋根の面積と状態、使用する材料によって変わります。現地調査後に、必要な工事範囲をそろえたうえでお見積りします。

既存のスレート屋根にポリウレアを吹き付けている様子です。
現地調査では、屋根材・下地・劣化箇所に加え、雨漏りや暑さの状況、操業条件を確認し、工事範囲を含む計画とお見積りをご提示します。
イソシアネートとアミンの反応で、5〜20秒程度で硬化する無溶剤の樹脂です。防水性・柔軟性・耐候性・耐薬品性に優れ、屋根のほか、タンクや床など幅広い設備に使われています。
はい、工場の操業中も施工できます。設備の配置や養生の状況によっては、一部の区画への立ち入りを調整していただく場合があります。工期は施工面積によって変わるため、現地調査後に施工区画と工程を決めます。
屋根材や下地の損傷が大きい場合は、ポリウレアを施工できないことがあります。現地で密着性と劣化状態を確認し、判断します。
施工できます。屋根の状態などの詳細は、現地調査で確認します。
ポリウレアは無溶剤で、硬化時の臭気はほとんどありません(多少のアミン臭を感じる場合があります)。吹き付け材の飛散を防ぐ養生と、施工場所に応じた安全管理は行います。
選べます。標準色はグレーです。ただし、上から遮熱シートを張るため、仕上がり後は見えなくなります。
15〜20年が目安です。
施工面積、屋根と下地の状態、下地処理の範囲、ポリウレアと遮熱シートの仕様をもとに算出します。見積もりには、現地調査が必要です。
硬化工法が適するかどうかは、屋根材と下地の劣化、雨漏りの箇所、暑さの状況、操業条件を確認して判断します。図面や屋根の写真がある場合は、お問い合わせ時にご共有ください。
電話受付 9:00-18:00
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