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大型シーリングファン
THE FIRST FAN
- 対象施設
-
- 工場
- 倉庫
- 施設
- 主な目的
-
- 暑さ対策
- 結露対策
- 1基が生み出す気流は工場用扇風機50台分に相当し、風量は10,000立米です。
- ファンブレード加振感知停止装置は標準設備です。
- 設置前には、現場調査で得た建物条件をもとに気流や温度分布を事前にシミュレーションします。

水の気化熱を利用して外気を冷やし、室内へ送り込む間接蒸発冷却式空調機です。
コンプレッサーを使わず、新鮮な外気を取り込みながら、冷房にかかる電力とランニングコストを抑えます。

取り込んだ外気は、熱交換器のドライ回路を通り、散水で壁面が湿った状態のウェット回路を通る低温の空気と熱交換して冷却されます。冷却された空気のうち約55%は室内の冷房に使われ、残りの約45%はウェット回路へ送られて、壁面の水を蒸発させ、その「気化熱」で冷却されます。
ウェット回路の空気は、壁面で隔てられたドライ回路に入ってくる空気と熱交換し、湿分を上げずに冷却します(顕熱冷却)。熱交換を終えたウェット回路の暖かく湿った空気は、屋外へ排気されます。
一般的な冷媒式空調は、コンプレッサーで冷媒を圧縮し、熱交換器内で蒸発させて空気を冷却します。クライメイトウィザードは水を冷媒として利用するため、冷却運転にコンプレッサーを使用しません。
環境に有害な合成冷媒や化学冷媒も使いません。主にファンとポンプを動かす電力で運転するため、一般的な冷媒式空調に比べて消費電力を大幅に削減できます。
室内へ供給する冷却空気は100%新鮮な外気なので、室内空気質(IAQ)も健全に保たれます。通常の運転では室内が陽圧(プラス圧)に保たれるため、汚れた外気の侵入を抑え、熱負荷も抑えます。
直接蒸発冷却を組み合わせたSupercoolモデルなどは、給気へ少量の水分を加えて、さらに低い温度を目指す機種です。求める温度と湿度に応じて機種を選びます。
どの方式を採用するかは、必要な外気量、室温、湿度、既存空調の能力から決定します。
メーカー資料では、同じ負荷を処理する冷媒式空調システムとの比較で、エネルギーコストを最大80%削減するとされています。
削減率は、外気の温度・湿度、必要な給気温度、機種、運転方法、比較する空調設備によって変わります。最大80%は、すべての現場で得られる削減率を保証するものではありません。
現地調査では、必要な冷却能力と既存設備を確認し、消費電力とランニングコストを試算します。
一般的な冷媒式空調機では、外気温が35℃以上になると冷却効率が低下し、消費電力も増えていきます。クライメイトウィザードは、外気温の上昇に伴って水の蒸発が盛んになり、冷却効率が上がります。しかも、猛暑時でも消費電力は一定です。
実際の給気温度と冷却能力は、外気の乾球温度だけでなく、湿度にも左右されます。日本の一般的な気候では、外気温が35℃以上になると湿度は40〜50%になるため、高い冷却効率が期待できます。
工場、整備工場、厨房、店舗では、排気設備や扉の開閉で出ていった空気の量を、外気の導入で補います。夏の高温な外気をそのまま入れると既存空調の負荷が増えるため、クライメイトウィザードで冷却してから室内へ供給します。
外気を予冷してから既存の主空調機へ導入すると、主空調機が処理する負荷を軽減できます。既存空調機の運転時間やピーク電力を抑えるほか、新設時には空調機の容量をダウンサイズできます。設備容量は、建物の熱負荷を計算して決定します。
クライメイトウィザードには、小規模な店舗・施設から、大規模な工場・倉庫まで対応する機種があります。
|
機種 |
主な方式 |
最大冷却能力 |
最大・標準風量 |
定格風量時の消費電力 |
|---|---|---|---|---|
|
CW-6S |
間接蒸発+直接蒸発 |
14kW |
4,680m³/h |
1.8kW |
|
CW-H15 |
間接蒸発 |
31kW |
3,960m³/h |
1.8kW |
|
CW-H15S |
間接蒸発+直接蒸発 |
36kW |
3,960m³/h |
1.8kW |
|
CW-H15S Plus |
間接蒸発+直接蒸発 |
50kW |
5,760m³/h |
2.2kW |
|
CW-80 |
間接蒸発 |
207kW |
26,640m³/h |
12.5kW |
|
CW-80 Hi-Cap |
間接蒸発 |
234kW |
30,600m³/h |
12.5kW |
|
CW-80S |
間接蒸発+直接蒸発 |
228kW |
25,600m³/h |
12.5kW |
|
CW-80S Hi-Cap |
間接蒸発+直接蒸発 |
261kW |
29,500m³/h |
14.0kW |
冷却能力は、メーカー資料に記載された外気予冷時の最大値です。CW-6Sのみ、単独冷房時の最大冷却能力を記載しています。外気条件や使用方法によって、実際の能力は変わります。
さらに大きな空間や特殊な設備には、複数の冷却ユニットを組み合わせるCW-X・CW-XRシリーズもあります。

最後の項目は、標準の間接蒸発冷却モデルに当てはまります。Supercoolモデルなどは給気へ少し水分を加えるため、やや高い湿度が求められる温室などの農業ハウスや、ワイン貯蔵室などに適しています。

高湿度地域や密閉空間だから使用できないとは限りません。必要な給気温度と冷却能力を外気条件から計算し、単独冷房(スタンドアローンクーリング)・外気予冷(プリクーリング)・一般空調との併用(ハイブリッドクーリング)から適切な方法を選びます。
|
設備 |
主な役割 |
冷暖房 |
外気・換気 |
給排水 |
|---|---|---|---|---|
|
クライメイトウィザード |
外気を冷やして供給する(顕熱冷却) |
冷房・換気用。暖房は他機器と組み合わせる |
100%外気の供給に対応 |
必要 |
|
一般的な空調(冷媒式ヒートポンプ空調機などを含む) |
室内の温度と湿度を調整する |
冷房・暖房 |
外気処理は設備構成による |
原則不要。ドレン排水は必要 |
|
直接蒸発式冷風機 |
水と空気を直接接触させ、気化熱で冷却した空気を供給する |
冷房・換気用 |
外気を取り込む |
必要 |
|
THE FIRST FANなどのファン |
大口径ファンで空気を循環させ、室内に気流をつくる |
空気自体は冷却せず、体感温度(ET)を下げる |
換気設備ではない |
不要 |
クライメイトウィザードは、屋外から導入する外気を冷却します。THE FIRST FANなどのファンは、供給した冷気を広いスペース全体に拡散させます。一般空調は、室内の細かな温湿度の調整が可能です。
KATSURA IDEAL
暑さの原因が屋根からの輻射熱なのか、外気の流入なのか、設備の発熱なのかによって、必要な対策は異なります。
クライメイトウィザード自体は冷却装置であり、単独では暖房できません。
冬季は、暖房コイル、商用暖房機器、ヒートポンプ空調機などで給気を加熱します。建物に必要な換気量と暖房能力に応じて組み合わせる設備を選びます。
自動車販売店のサービスストールは、作業上、大量の外気が出入りします。建物への熱負荷も大きいため、省エネルギーに配慮しながら作業場所を冷やす方法(スポットクーリング)が求められていました。
そこで、間接蒸発冷却式空調機「SEELEY The Climate Wizard CW-3」を設置。ブースターファンを併用し、4個のパンカールーバーから作業エリアへ冷気を供給しました。
|
項目 |
設計内容 |
|---|---|
|
風量 |
3,830m³/h |
|
静圧 |
500Pa |
|
夏季設計条件 |
34.4℃ DB/24.8℃ WB |
|
給気温度 |
24.3℃ DB |
|
CW-3最大消費電力 |
1.75kW |
|
ブースターファン消費電力 |
0.75kW |
|
吹出口直近風速 |
6.4m/s |
|
目標残風速 |
吹出口から3mで1.5~2.0m/s |
2026年6月13日12時50分以降の測定では、屋外温度32.2℃、屋外湿度35%に対し、吹出口温度19.3℃、吹出口風速6.6m/sを記録しました。
10馬力パッケージエアコンとの比較では、電力消費を70%削減したと施工事例資料に記載されています。温度、風速、削減率はいずれも千里店様の設備構成と測定条件における事例値です。
工期と、施設を稼働させながら設置できるかどうかは、本体の設置場所、ダクト経路、給排水・電源工事の内容によって変わります。
クライメイトウィザードの設置には、機種に合った給水、排水、電源が必要です。給水には通常、市水を使いますが、工業用水や地下水も使用できます。本体に加えて、給気・排気ダクトや吹出口の設置場所も確保します。
必要な給水量、給水圧、排水口、電源の相数・電圧・周波数は機種によって異なります。既存空調、ブースターファン、コントローラー、BMSと接続する場合は、周辺設備も含めて設計します。
機種に応じて、水槽内の塩分濃度や塩素濃度の監視、自動給排水、長期停止時の排水、異常警報などの水管理機能を備えています。
水管理機能を備えた機種でも、エアフィルター、水槽、熱交換器、ポンプ、給排水系統の清掃と点検は必要です。
清掃箇所、点検頻度、消耗品、交換部品は、選定する機種と使用環境に応じて決まります。
使用できますが、給気温度と冷却能力は外気の乾球温度・湿球温度・湿度によって変わります。必要な能力を満たせるか、外気条件から計算して判断します。
水消費量は、機種と外気条件によって変わります。給水は循環して使用するため、たとえばCW-6Sの場合は最大1L/分です。設置場所の気候条件と運転時間をもとに試算します。
本体の設置場所、ダクト経路、給排水・電源工事の範囲によって判断します。現地調査後に、作業区画と工程を提示します。
必要な冷却能力、機種と台数、ダクト、給排水、電源、既存空調との接続、設置工事の内容によって決まります。現地調査後にお見積りします。
クライメイトウィザードが適しているかどうかは、建物の用途、開口部、外気条件、熱負荷、必要な温度、既存空調、電源、給排水などを確認して判断します。
単独冷房、外気予冷、補助冷房、ファンとの併用などから、現場に合う構成をご提案します。建物の図面や既存空調の資料がある場合は、お問い合わせ時にご共有ください。
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